買ったばかりの3Dプリンタを一瞬で破壊する方法

10月が終わろうとしています。つまり2018年もあと少しで終わり。時がたつのは本当に一瞬ですね。そう。時の流れは振り返るといつも一瞬で儚いものです。

私にも儚い事が起こってしまいました。割とつい最近買った3Dプリンタ Ender-3を破壊してしまいました。プリントを開始しようとすると、AutoHomeの時点でZ軸しか動かなくて「Homing failed PRINTER HALTED Please reset」という表示になって止まってしまいます。まずはその事件が起こった直後の事を書かせてください。

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再起動をかけるとプリントファイルの選択までは動くのでOSは生きてます。プリント開始前に行われてるAutoHome(GコードでいうとMarlin G28)の時点で止まる事はわかっているので、設定画面からZ軸、X軸、Y軸をそれぞれ単独で動かしてみます。するとZ軸は動きますが、他の軸は動きません。フィラメントの送り出しをするE軸も同様です。温度は変更できるので、問題が起きているのはX,Y,Eの3つのステッピングモータ周辺だとわかります。

分解してメインボードを開けてみると、視覚的には何も問題ありません。被害状況の確認のために、Z軸のコネクタとX軸のコネクタを入れ替えて設定画面から動かしてみると無事に動きました。Y軸も同様です。となると想定できるのは「モーターなどのデバイスには致命的なダメージはなくて、メインボードの制御まわりが死んでる可能性が高い」という事です。

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プリンタは2.5万円。勉強代だと思って同じものを追加購入しても良いのですが、死んでるのがメインボードだけであればメインボードを交換すれば良いはず。奇跡的に同じ型のメインボードがAmazonで3800円で売っているので注文しました。交換で直るかどうかは完全に賭けですが…。

で、どうやって破壊したのかというと、次の写真を見てください。Auto Bed Leveling のために自分で接続したセンサの接続部なんですが、触ってしまうと危ないのでケースを作って収納しようとケーブルを触っていたら12Vの電源をショートさせてしまいました。バチッという盛大な音がしました。

音がした瞬間、すべてがスローに見え、何が起きたのかを一瞬で把握し考えるより先にプリンタの電源を落としました。そう。よりにもよってプリント中にケーブルを触っていたのです。

触らないようにするために作ったケースに収めようとして触ってしまい即死。こんな悲しいことがあってよいのでしょうか。
アメリカのロスアラモス国立研究所でデーモン・コアにドライバーを突っ込んでいた科学者の気持ちについて思いを馳せてしまいました。ケーブルから中性子線がでなくてよかった。

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振り返ってみるとこの事故は何重にも重なった甘えから起きている事がわかります。熱収縮チューブが手元になかったこと、ホットボンドでの絶縁をしなかったこと、手元に部品がなくてフォトカプラを使わなかったこと。電源が入った状態、それもプリント中にケーブルを触ったこと。
でもいくら振り返ったところであの頃の元気なプリンタは戻ってこないんですね。
(注文から二ヶ月たってないですけど)あんなに一緒だったのに。夕暮れはもう違う色

大人になった今、2.5万円の機械が壊れたところでそんなに絶望する必要はないんですが、「なんでこんなアホなことをしてしまったのか」という自分への行き場のない気持ちに金額以上の精神的なダメージを感じています。

というわけでプリント中にリミットスイッチのコネクタに12V突っ込むと3Dプリンタは一瞬で破壊できる。この知見をシェアさせていただきました。皆様くれぐれもお気をつけください。